MENU

夜勤者の運動不足解消|ジムに行けなくても続く自宅トレ

連載 第46回生活・人間関係・恋愛・家庭クラスター読了目安 約10分

夜勤者の運動不足解消|ジムに行けなくても続く自宅トレ

続かない原因は「時間がない」ではなく「時刻が決まらない」こと

本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。運動に関する内容は一般的な情報提供であり、医療的な助言ではありません。持病のある方、治療中の方、痛みがある方は、始める前に医師に相談してください。

夜勤で運動不足になるのは、意志が弱いからでも、時間がないからでもありません。多くの場合、原因は「運動する時刻が毎日ずれること」です。

日勤者向けの運動習慣は「朝7時にジョギング」「仕事帰りにジム」のように時計の時刻に結びついています。シフトで起きる時刻も帰る時刻も変わる夜勤者には、この型がそもそも合いません。

この記事では、ジムに行けない夜勤者が自宅で続けられる運動を、「いつやるか」と「何が足りないか」の2つの軸から組み立て直します。

この記事の結論

  1. 夜勤の運動不足は1つではなく3つの箱(歩く量・息が弾む運動・筋トレ)。立ち仕事の人ほど筋トレの箱が空いている。
  2. 運動は時計の時刻ではなく出来事に紐づける。「起きて水を飲んだら」「着替える前に」が合図になる。
  3. 本命は起床後から出勤前。夜勤明けの帰宅直後に激しい運動をすると、昼の睡眠を削ってしまう。
目次

夜勤で運動不足になる本当の理由は「時間」ではなく「時刻」

夜勤者の1日は、日勤者と比べて自由時間が極端に短いわけではありません。休みの日を含めれば、運動に使える時間はむしろ平日の昼にまとまって存在します。

それでも続かないのは、習慣が「いつも同じ時刻」という手がかりで定着するからです。起床が16時の日もあれば、休日は朝に起きる日もある。時刻が毎回ずれると、「そろそろやる時間だ」という合図が発生しません。

さらに夜勤者は、日勤者向けの定番アドバイスがそのまま使えません。「朝ラン」は夜勤明けの帰宅時間に重なり、「仕事帰りのジム」は深夜から早朝になります。夜勤の運動不足は、道具やメニューより先に「置き場所」の問題なのです。

夜勤による体への負担の全体像は、夜勤は体に悪い?|交代勤務の健康リスクと今日からできる対策で整理しています。

夜勤の運動不足は3つの箱で見る|歩く量・息が弾む運動・筋トレ

「運動不足」と一言でいっても、中身は3種類あります。厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド」も、成人向けの推奨を3つに分けて示しています。

成人の目安(厚生労働省のガイドより)夜勤者の落とし穴
歩く量(身体活動)歩行かそれ以上の強さの活動を1日60分以上。歩数なら1日約8,000歩以上が目安座り仕事の夜勤は、休日も寝て終わると大きく不足する
息が弾む運動息が弾み汗をかく程度の運動を週60分以上歩き回る現場でも、息が弾むほどの強さにはなっていないことが多い
筋トレ筋力トレーニングを週2〜3日立ち仕事・歩き仕事の人ほど「動いているから大丈夫」と思い込み、ゼロになりやすい

表は横にスクロールできます

あわせてガイドでは、座りっぱなしの時間が長くなりすぎないようにすることも勧めています。世界保健機関(WHO)の指針も、中強度の運動を週150〜300分、筋トレを週2日以上としており、方向性は同じです。

大切なのは、3つの箱は互いに代わりにならないという点です。1万歩歩いても筋トレの箱は埋まりませんし、筋トレをしても座りっぱなしの害は消えません。

立ち仕事・歩き仕事の人ほど見落とす「筋トレの箱」

倉庫や物流、介護、製造ラインの夜勤では、一晩でかなりの距離を歩きます。筆者も倉庫・物流の夜勤を経験していますが、歩き回る現場ほど「運動はもう足りている」と感じやすいものです。

ところが、勤務中の動きは同じ動作の繰り返しです。脚の前側やふくらはぎは使っていても、お尻や背中、体幹、腕で押す動きはほとんど使っていません。歩く量の箱が満杯でも、筋トレの箱は空のまま、というのが立ち仕事の典型です。

反対に、監視や警備、コールセンターなど座り中心の夜勤では3つの箱がすべて空きやすくなります。この場合の最優先は、勤務中に座りっぱなしを区切ることです。職種によって足すべき運動がまったく違うので、次の診断で自分の空いている箱を確かめてください。

腰や肩の痛みがすでにある人は、夜勤の肩こり・腰痛対策のケアから始めるのが安全です。

診断:あなたの空いている箱と最初の一手

1. 勤務中の主な動きは?

2. 勤務のある日に運動へ使えそうな時間は?

2つの質問に答えると、ここに結果が表示されます。

空いている箱:3つすべて

最初の一手は、勤務中に1時間ごとに立ち上がって1分歩くことと、起床後のスクワット10回だけ。運動を増やすより先に、座りっぱなしを区切るほうが効果の大きい段階です。

空いている箱:3つすべて

起床後10分メニューを週3日から始めましょう。勤務中は休憩のたびに1分歩く。この2つで、筋トレと座りすぎの2つの箱に同時に手が届きます。

空いている箱:3つすべて

10分メニューに、早歩きか踏み台昇降を10分足しましょう。息が弾む運動の箱まで一度に埋められる、座り仕事の人にとって理想的な条件です。

空いている箱:3つすべて

休日に30分の散歩と10分メニューを1回。勤務のある日は運動をしない代わりに、座りっぱなしを1時間で区切ることだけは守ってください。

空いている箱:筋トレ

歩く量はある程度足りています。足すのはヒップリフト10回とプランク20秒の2つだけ。立ちっぱなしで固まるふくらはぎは、帰宅後に軽く伸ばしておきましょう。

空いている箱:筋トレ

起床後10分メニューを週2〜3日。これだけで筋トレの箱はほぼ埋まります。脚より、お尻・体幹・腕の種目を優先してください。

空いている箱:筋トレと息が弾む運動

10分メニューを週2〜3日に、早歩きなど息が弾む運動を週60分。休日にまとめて歩くと、勤務のある日の負担を増やさずに済みます。

空いている箱:筋トレ

休日に10分メニューを2回、間を数時間あけて行いましょう。連勤中は2分メニューで「習慣の火を消さない」ことだけを目標にします。

空いている箱:筋トレ(上半身と体幹)

脚はすでに勤務で疲れています。足すのは膝つき腕立てとヒップリフトの5分だけ。勤務と逆側の動きを入れるのがポイントです。

空いている箱:筋トレ(上半身と体幹)

上半身と体幹中心の10分メニューを週2日。スクワットは回数を控えめにして、勤務で使った脚を追い込まないようにしましょう。

空いている箱:筋トレ

10分メニューを週2〜3日。息が弾む運動は、勤務の歩行で息が上がる場面がほとんどない場合だけ、休日の早歩きで補えば十分です。

空いている箱:筋トレ(ただし回復が先)

休日は回復を優先し、10分メニュー1回とストレッチで十分です。疲れが抜けない週は、運動よりも睡眠を削らないことを優先してください。

いつやるか|夜勤者の運動タイミング図

夜勤の運動で最も大事なのは、1日のどこに置くかです。22時から翌朝7時までの勤務を例に、運動に向く時間帯と避けたい時間帯を図にしました。

夜勤者の運動タイミング図22時から翌朝7時勤務の例。帰宅後から入眠までは激しい運動を避け、起床後から出勤前が筋トレと息が弾む運動の本命、勤務中の休憩は1分の動きに使う。 夜勤者の運動タイミング(22時〜翌7時勤務の例) 帰宅8時・睡眠9時〜16時・起床16時とした場合 8時10時12時14時16時18時20時22時0時2時4時6時8時 睡眠本命勤務 出勤準備 明けの帰宅後 激しい運動は入眠を遠ざける 軽いストレッチまでにする 起床30分後から出勤前 筋トレと息が弾む運動の本命 次の睡眠まで時間の余裕がある 勤務中の休憩(金の点) 立つ・歩く・かかと上げを1分 仮眠の時間は削らない

図は横にスクロールできます

図:帰宅直後は「休める準備」、起床後が「鍛える時間」、勤務中は「区切る時間」と役割を分ける。

ポイントは、同じ運動でも時間帯によって役割が変わることです。起床後は鍛える時間、勤務中は座りっぱなしを区切る時間、明けは休む準備の時間と割り切ると、無理なく1日に収まります。

夜勤明けに激しい運動を避けたい理由

「明けは体を動かしてから寝たほうがよく眠れる」と考える人もいますが、夜勤明けの激しい運動はおすすめしません。理由は2つあります。

1つ目は、激しい運動は体温と覚醒度を一時的に上げることです。一般に、就寝の直前に強い運動をすると寝つきが悪くなりやすいとされ、就寝の2〜3時間前までに終えるのが目安です。帰宅してすぐ寝る夜勤者には、その余白がありません。

2つ目は、朝の屋外で運動すると強い光を浴びることです。朝の光は体内時計に「昼が始まった」と伝える合図なので、これから昼に眠る夜勤者にとっては逆効果になりがちです。明けの過ごし方は夜勤明けの過ごし方で詳しく扱っています。

明けにやってよいのは、ふくらはぎや股関節をゆっくり伸ばす静かなストレッチまで。「汗をかかない・息が弾まない・部屋を明るくしない」の3条件を守れば、入眠の邪魔になりにくくなります。

本命は「起床後から出勤前」|起きてすぐは避けて30分後から

夜勤者にとっての運動のゴールデンタイムは、起床してから出勤するまでの間です。次の睡眠まで十分な時間があるので、息が弾む運動をしても眠りに響きにくいのが最大の利点です。

ただし、起きてすぐは体が固く、頭もぼんやりしています。水を飲み、軽く食べて、起床から30分ほど経ってから始めるほうが安全です。食後すぐの激しい運動は避け、食事と運動の間は1時間ほどあけましょう。

起床後に体を動かすと、夜勤前のだるさが抜けて目が覚めやすくなるという副産物もあります。勤務中の眠気対策と組み合わせるなら、夜勤者の眠気を消す方法も参考にしてください。

時計の時刻ではなく「出来事」に紐づける

時刻が毎日ずれる夜勤者は、運動を毎回必ず起きる出来事の直後に置きます。「◯時にやる」ではなく「○○したら、△△をやる」という形です。心理学では実行意図と呼ばれ、習慣づくりに役立つ方法として知られています。

きっかけ(毎回起きる出来事)やること
起きて水を1杯飲んだらその場で肩回しと足踏みを1分準備運動
出勤用の服に着替える前に起床後10分メニュー(勤務日の本体)筋トレ
休憩でトイレに立ったらかかと上げ20回、または1分歩く座りすぎ対策
帰宅して靴を脱いだらふくらはぎのストレッチ30秒回復
休日に昼ごはんを食べ終えて1時間後早歩き20〜30分息が弾む運動

表は横にスクロールできます

「着替える前」は特に強い合図です。出勤前に着替えない日はないので、シフトが変わっても必ず訪れます。汗をかいてから作業着に着替える順番にもなり、理にかなっています。

ジムに行けなくても続く自宅トレ6種|器具なしで全身をカバー

自宅トレは種目を増やすほど続かなくなります。夜勤者に必要な全身の筋肉は、次の6種目でほぼカバーできます。回数は目安なので、きつければ減らしてかまいません。

スクワット

10〜15回×1〜2セット

太ももとお尻を鍛える基本種目。椅子に座る直前まで腰を下ろして立つ「椅子スクワット」から始めると安全です。

膝つき腕立て伏せ

8〜12回×1〜2セット

胸・肩・腕の押す力。歩き仕事でほとんど使わない部位なので、立ち仕事の人ほど優先したい種目です。

ヒップリフト

10〜15回×1〜2セット

仰向けで膝を立て、お尻を持ち上げる。長時間の立ち作業や座り作業で弱りやすいお尻と背面を支えます。

カーフレイズ(かかと上げ)

20回×1〜2セット

ふくらはぎのポンプ機能を使う種目。壁に手をついて行えば、休憩中や歯みがき中にもできます。

プランク

20〜30秒×1〜2セット

肘とつま先で体を一直線に保つ体幹種目。きつい場合は膝をついた形から始めましょう。

踏み台昇降

5〜10分

低い段差を一定のリズムで上り下りする。雨の日や外が暗い時間でも、息が弾む運動の箱を自宅で埋められます。

筋肉を維持するには、運動と同じくらいたんぱく質の配り方が大切です。不規則勤務での摂り方は夜勤者のプロテイン活用で解説しています。

起床後10分メニューと、疲れた日の2分メニュー

続けるコツは、標準メニューと最低ラインを最初から2つ用意しておくことです。疲れている日に「今日は10分できないからゼロ」になるのを防げます。

メニュー内容使う日
起床後10分メニュー足踏み1分→スクワット15回→膝つき腕立て10回→ヒップリフト15回→プランク30秒→カーフレイズ20回→もう1周(時間があれば)勤務のある日の標準/休日
2分メニュースクワット10回→膝つき腕立て5回→プランク20秒連勤の後半、寝不足の日、気分が乗らない日

表は横にスクロールできます

2分メニューの目的は、筋肉を鍛えることではなく「着替える前に体を動かす」という流れを切らさないことです。習慣は1回休むより、ゼロの日が続くことで途切れます。

シフト別の週の組み方|連勤中は「維持」、休みに「積む」

夜勤者は、1週間を均等に分けて運動しようとしないほうがうまくいきます。連勤中は維持、休みの日に積み上げるという考え方で組み立てましょう。

勤務の形勤務のある日休みの日
夜勤専従・2連勤前後1日目は10分メニュー、2日目は2分メニュー10分メニュー+早歩き30分
夜勤専従・4連勤以上前半2日は10分、後半は2分メニュー1日目は回復に充て、2日目に10分メニュー+早歩き
二交代(長い夜勤)夜勤入りの日の起床後に10分、明けの日は運動なし早歩きなど息が弾む運動をまとめて行う
三交代(日勤と夜勤が混在)日勤の日は仕事の後、夜勤の日は起床後に10分10分メニュー+早歩き

表は横にスクロールできます

筋トレは週2〜3日で目安を満たせます。毎日やる必要はありません。週の合計が目安に届いていれば、配り方は自由です。

集合住宅で音を立てないコツ|夜勤者の運動は隣人の在宅時間と重なる

夜勤者の運動時間は夕方から夜になりやすく、これは隣人や家族が家にいる時間帯と重なります。音と振動への配慮は欠かせません。

ジャンプを含む種目は避け、今回紹介した6種目のような床から足が離れない運動を選びましょう。スクワットはゆっくり下ろし、踏み台昇降は着地を静かにします。厚手のマットを1枚敷くだけでも、階下への振動はかなり和らぎます。

家族とすれ違いやすい家庭では、運動の時間をあらかじめ共有しておくと、お互いの予定が立てやすくなります。夜勤者の結婚生活もあわせてどうぞ。

勤務中の休憩でできる「1分の動き」

座り中心の夜勤では、勤務中こそが運動不足の最大の発生源です。長時間座り続けることは、運動量とは別に体への負担になると考えられています。

目安は30分から1時間ごとに立ち上がること。トイレや飲み物を取りに行くついでに、かかと上げ20回、肩回し、1分の早歩きを入れるだけで十分です。

ただし、休憩を運動で埋めて仮眠を削るのは本末転倒です。仮眠が取れる職場なら、そちらを優先してください。仮眠の取り方は仮眠の科学、休憩時間の使い方は夜勤中の暇つぶし・休憩時間の楽しみ方で紹介しています。

週の運動量チェッカー|3つの箱はどこまで埋まっている?

今の1週間の運動を選ぶと、3つの箱の充足度と、次に足すべきものが表示されます。

歩く量0%
息が弾む運動0%
筋トレ0%

次に足すのは筋トレ。起床後10分メニューを週2日から。着替える前をきっかけにすると続きます。

次に足すのは息が弾む運動。休日の早歩きか、自宅の踏み台昇降を週60分に近づけましょう。

次に足すのは歩く量と座りすぎ対策。勤務中は30分から1時間ごとに立ち、休日は散歩を30分入れましょう。

3つの箱はほぼ埋まっています。この先は増やすより、連勤中も2分メニューで途切れさせないことを目標にしてください。

※歩く量は勤務中の動きからの大まかな推定です。目安は厚生労働省の身体活動・運動ガイドをもとにしています。

宅トレ器具は「最小セット」から|マット、チューブ、ダンベルの順

器具は最初からそろえる必要はありません。むしろ、出しっぱなしにできるものだけを買うのが続けるコツです。しまい込んだ器具は、起床後のぼんやりした頭では取り出されません。

順番器具夜勤者にとっての意味
1厚手のトレーニングマット防音・防振と、床に寝る種目の快適さ。敷いてあること自体が「始める合図」になる
2トレーニングチューブ軽くて音がしない。背中を引く動きなど、自重では鍛えにくい部位を補える
3重さを変えられるダンベル自重に慣れて物足りなくなってから。置き場所と床の保護もあわせて考える

表は横にスクロールできます

まずはマット1枚から

集合住宅での防音と、起床後すぐに始められる環境づくりを兼ねるなら、厚みのあるトレーニングマットが最初の1つです。チューブとのセットもあります。

宅トレ用マット・チューブを見る

オンラインフィットネスは「ライブ型」より「オンデマンド型」

ひとりで続ける自信がない人には、オンラインフィットネスも選択肢になります。ただし夜勤者は、選び方に注意が必要です。

決まった時刻に配信されるライブ型のレッスンは、日勤者の生活時間に合わせて組まれていることが多いものです。朝や夜の人気の時間帯は、夜勤者にとって睡眠中か勤務中にあたります。

夜勤者に向くのは、好きな時刻に再生できるオンデマンド型です。起床後の決まった出来事の後に再生すれば、この記事の「出来事に紐づける」方法とそのまま組み合わせられます。選ぶときは、1本10〜20分の短いレッスンがあるか、ジャンプなしのメニューを選べるかも確認しましょう。

好きな時刻に再生できるレッスンを

無料体験があるサービスなら、起床後のタイミングで実際に2〜3回試してから続けるかを決められます。

オンデマンド型オンラインフィットネスを見る

中止すべきサインと注意点

運動中に胸の痛みや圧迫感、強い息切れ、めまい、動悸を感じたら、すぐに中止してください。症状が続く場合は医療機関を受診しましょう。関節や腰に痛みが出る種目も、無理に続けないでください。

夜勤明けや睡眠不足の日は、体調が普段と違います。寝不足の日は強度を落とす、または休むのが基本です。気分の落ち込みが続いて体を動かす気力が出ない場合は、運動で無理に押し切ろうとせず、夜勤者のメンタルケアも参考にしてください。

体重を落とすことが目的なら、運動だけでなく食事の時刻と中身も大切です。夜勤の夜食ランキングでは、太りにくく眠くなりにくい夜食の選び方をまとめています。

よくある質問

夜勤明けに運動してもいいですか?

激しい運動は避け、軽いストレッチまでにするのがおすすめです。帰宅後すぐに眠る夜勤者は、運動で上がった体温や覚醒度が下がりきらないうちに寝ることになり、昼の睡眠が浅くなりやすいためです。

夜勤者が運動するなら何時がいいですか?

時計の時刻ではなく「起床してから出勤するまで」の間が目安です。起床から30分ほど経ち、軽く食べてから1時間ほどあけて行うと、体も動きやすく次の睡眠にも響きにくくなります。

立ち仕事で1万歩以上歩いていても運動は必要ですか?

歩く量は足りていても、筋トレの目安である週2〜3日は別に必要です。勤務中は同じ動作の繰り返しになりやすく、お尻・体幹・腕の筋肉はほとんど使われていないことが多いためです。

1日何分くらい運動すればいいですか?

厚生労働省のガイドでは、筋トレを週2〜3日、息が弾む運動を週60分以上が成人の目安です。最初から目安を満たす必要はなく、起床後の5〜10分から始めて少しずつ増やせば十分です。

夜勤の連勤中は運動を休んだほうがいいですか?

連勤の後半は、2分メニューで習慣を途切れさせない程度にとどめるのがおすすめです。寝不足や強い疲れがある日は、休むことも立派な判断です。休みの日に運動を積み上げれば、週の合計で目安に近づけます。

ジムに行かず自宅トレだけで効果はありますか?

運動不足の解消が目的なら、自宅での自重トレーニングで十分に始められます。スクワットや膝つき腕立てなどの自重種目でも筋トレの目安は満たせます。物足りなくなってからチューブやダンベルを足せば、負荷を上げられます。

まとめ|夜勤の運動は「置き場所」を決めた人から続く

夜勤者の運動不足は、時間の問題ではなく置き場所の問題です。最後に要点を振り返ります。

  • 運動不足は歩く量・息が弾む運動・筋トレの3つの箱で見る。職種によって空いている箱が違う。
  • 夜勤明けの帰宅後は休む準備の時間。激しい運動は避け、ストレッチまでにする。
  • 本命は起床後から出勤前。「着替える前」のような毎回起きる出来事に紐づける。
  • 器具なしの6種目で全身をカバーできる。標準の10分と最低ラインの2分を用意しておく。
  • 器具はマットから。オンラインフィットネスはオンデマンド型を選ぶ。

まずは次の出勤の着替え前に、スクワットを10回だけやってみてください。それが、夜勤の生活に運動の置き場所をつくる最初の一歩です。

次回予告(第47回)夜勤がきつい・辞めたい時の選択肢|続ける・日勤転職・夜勤専従。キャリア編の入口として、体を壊す前に考えたい3つの道を整理します。

参考:厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド」、厚生労働省 e-ヘルスネット、世界保健機関(WHO)「身体活動および座位行動に関するガイドライン」。本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の効果を保証するものではありません。運動による体調の変化には個人差があります。持病のある方や体調に不安のある方は、医師などの専門家に相談のうえ行ってください。

執筆:Taka(倉庫・物流の夜勤経験をもとに、夜勤・交代勤務者の悩みを解消する情報を発信) 夜勤・交代勤務者の悩み解消ブログ トップへ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次